は2000(平成12)年三宅島2000年噴火の8.29火砕流があった日
三宅島の噴火
三宅島は1986年噴火に続き,2000年にふたたび噴火しました.噴火の始まりは2000年6月末の海底噴火で,7月には陸上部で噴火が開始され,カルデラが形成され,大量の火山ガスが出るようになって,住民は全島避難となりました.
千葉達朗氏が三宅島2000年噴火について,特に同年9月から住民の全島避難にいたる寸前に起こった,8.29火砕流を当日に経験された様子を自身の掲示板好評販売中TOURBON Wax Canvas and Leather Tool Roll Storage Pouchに書いています.
このような三宅島2000年噴火は,それ以前の三宅島噴火とは全く噴火のタイプが異なります.
噴火の歴史
三宅島は歴史時代に合計15回の噴火をしたと考えられていますが,1983年噴火の特集号に載っている宮崎 務さんの論文★PARTIMENTO★リネンチェックセットアップ 2色 /M,LTOD'S(トッズ) バックル付き レザー アンクルブーツ
《》内は噴火間隔
1085年噴火
《69年》
1154年噴火
《315年》
1469年噴火
《66年》
1535年噴火
《60年》
1595年噴火
《48年》
1643年噴火
《69年》
1712年噴火
《51年》
1763年噴火
《48年》
1811年噴火
《24年》
1835年噴火
《39年》
1874年噴火
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1940年噴火
《22年》
1962年噴火
《21年》
1983年噴火
《17年》
2000年噴火
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※宮崎 務・中村一明・荒牧重雄・早川由紀夫(編)(1984)三宅島の噴火 1983年.火山,第2集29(2) 特集号,日本火山学会,352p.
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2000年噴火の特徴は,
1.この噴火が山頂火口からの噴火であり、カルデラを形成したこと.
2.大量の火山ガスの放出が長期にわたりあったこと.
3.噴火の始まりは海底噴火であったこと.
4.地震活動が広域の岩脈の活動を示唆していたこと.
などで,それ以前の噴火が山頂から海岸部に伸びる割れ目噴火や沿岸部における割れ目噴火が多かったのとは対照的です.最近,千葉達朗さんが「ある火山学者のひとりごと」に2000年噴火の8.29火砕流が発生した当日の経験などをまとめています.こうした生々しい経験やどんな噴火が起こったのかを示す画像は非常に貴重なものです.この噴火が大きな契機になり,全島避難につながりました.
噴火の経緯
地震活動が始まる
三宅島南西部を震源とする小さな火山性地震が始まる.
震源は島の西部に移動.
海底噴火が発生
震源,西方の沖合へ移動.
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新島、神津島近海で活発な群発地震活動(最大マグニチュード6.5,震度6弱)となる.
海底噴火後は三宅島の地震活動は低調,傾斜計やGPS等のマグマの動きを示す地殻変動のデータに変化傾向に鈍化.
頃〜 地震の活発化
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山頂陥没を伴う噴火
山頂で小規模な噴火.雄山山頂付近に直径700〜800mの円形の陥没地形が形成された.
本質物質を含む大噴火
山頂で大規模な噴火.噴出物には本質物質が含まれ,大量の降灰があった.
カルデラ徐々に拡大
直径1.5km,深さ450mのカルデラを確認.
大規模噴火
山頂で大規模な噴火が発生.噴煙の高さが3000〜8000mに達した.
8月半ば 山頂陥没の進行,マグマ貫入による群発地震
山頂陥没は徐々に進行,直径約1.5㎞深さ450mに達した.三宅島と神津島の間の海域ではマグマ貫入による大規模な群発地震.
噴煙高が14㎞に到達
噴煙の高さが14000mに達する噴火.西側山麓で厚さ10cmの降灰があり,中腹では50cmの噴石,山麓でも5cm程度の火山礫が落下。
火砕流の発生
低温で低速の火砕流が発生,山頂から北東側に5km,南西側に3km,北東側は海にまで達した.雨による泥流も頻発.
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全島避難決定
1日当たり数万トンを超える有毒な火山ガス放出が始まり,約4000人の島民による全島避難決定.
********************(4年半後)*********************
避難指示解除
火山ガスの放出量が低下し避難指示が解除された.